Construction Block Clamp
建築ブロッククランプ

コンクリート二次製品の製造工場において、コンクリートブロックの運搬作業で活躍するフォークリフト搭載用アタッチメントです。日本では塀や垣根に用いられることの多いコンクリートプロックですが、数がまとまれば、荷積みは思った以上に大変な作業となります。ですが地震多発地帯である日本国内では、コンクリートブロック積の塀はご法度となりつつあり、最近では住宅をレンガに代えてコンクリートブロック積の工法で建ててしまう海外に活躍の場を見出しつつあります。実は下の写真も中東のサウジアラビアで活躍する姿です。一言でコンクリートブロックといっても、種類やサイズも様々です。とりあえずJIS規格サイズの建築ブロックに最適な仕様を標準品としていますが、「規格サイズを外れたブロックを取り扱いたい」という場合は、ブロックの寸法に合わせて、クランプ面やアームの開閉範囲をアレンジ致します。頑強で知られる弊社のアタッチメントですが、修理しながら30年以上もご愛用いただいているお客様もおられます。もちろん補用部品も未だに供給可です。昭和50年代の発売以来、多くのお客様にご愛用いただいているロングセラー商品です。




▼本機のクランプアームのスライド方式はローラースライド式とブッシュスライド式の2種類があります。弊社の標準仕様としてはコンクリート粉じんによるブッシュの摩滅に対応するため、ローラースライド式を採用しています。但し、ローラースライド式は頑強で長持ちする一方、アタッチメント重量が増えるという難点もあります。どうしてもアタッチメントの軽量化が必要という方のためにブッシュスライド式での製作も承ります。

▼クランプアームの作動方式は、サイドシフト+複動式が標準です。左右のアームが一緒に動く作動方式を複動式、クランプした荷物を把持したまま横にズラす動きをサイドシフトと云います。(荷物を把持していない状態ではサイドシフトできません)そのためフォークリフト側の操作弁は標準のリフト・ティルト用レバーに2本レバーを追加する4弁配管車が必要です。もしクランプアームを別々に動かしたいというご要望がありましたら、別動式の設定も可能ですし、サイドシフトは不要ということでしたら単なる複動式の設定も承ります。

▼コンクリートブロックの把持面には、ゴムパッドが付属します。ゴムパッドは白色と黒色のいずれかより選択可能です。また硬度設定も70度を基本としますが、硬めの90度、柔らかめの50度設定も可能です。

▼段積みされたコンクリートブロックは、いつも把持面が平らに揃っている訳ではありません。面違いに対応するためクランプアームの把持面を分割し、それぞれが独立して揺動するようになっています。各々のブロックに把持面が吸い付くようにクランプできる状態が理想です。

▼ブロッククランプの一番の課題は、如何にブロックとアタッチメントの干渉部分を最小に収めるかということです。つまりブロックをクランプするゴムパッド以外は、アタッチメントがブロックに干渉するということは、ブロックの欠損に繋がることを意味するのです。弊社の建築ブロッククランプは、そうした点にも最大限の配慮を払いながら、設計しております。


 
揺動機構付きのアームパッド
 
アームスライド部にはローラー式を採用



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(英文)




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(標準仕様KT05)






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(標準仕様KT05)



※掲載している仕様図は標準的なモノです。お客様のご要望に応じて様々にアレンジ可能です。