特殊フォークリフト "LOBSTER" 


「LOBSTER」は、ダムの建設現場で活躍している特殊な形状をしたフォークリフトです。
現在でも埼玉県の大滝村のダム建設現場で活躍中です。
皆さんもご存知のとおり、ダムの堤防はコンクリートの塊です。この塊を作るためには
底の方から一番上の突堤まで少しずつ型枠を作りながら順番にコンクリートを流し込んでいくのです。
このとき、型枠には大きな鉄板を用いるのですが、この鉄板でできた下段の型枠に流し込んだ
コンクリートが固まると順番に鉄板を上の方に引き上げ、次の段の型枠としていくのです。
このとき鉄板を引き上げる作業が発生するのですが、この役割を担っているのが「LOBSTER」です。

これが「LOBSTER」です。
両サイドに飛び出した蟹の爪のような部分でダムを造る際に使用する鉄板製の型枠をガッチリと掴みます。
ダムの上で作業するので掴んだ鉄板が外れて落ちたら大変危険です。
一度掴んだら離さないような仕掛けが施してあります。
なかなかカッコイイ姿をしているでしょ。

「LOBSTER」を横から見たところです。
ダムの側面は傾斜しているので、それに合わせて「蟹の爪」も斜めに上下します。
青い部分が山川エンジニアリング鰍ェ製作した装置です。
ちなみにオレンジ色の部分が三菱重工業蒲lが製作されたフォークリフトです。
こうしたアタッチメントをフォークリフトに取り付けることで、その用途は大きく拡がります。

実際に作業しているところです。
「蟹の爪」が大きな鉄板を引っ張り上げているところがお判りいただけると思います。
ダムの湾曲した部分にこの鉄板を並べていくのです。
しかしダムの工事現場というのは凄いところです。
工事は大手ゼネコンの且ュ島さんが請け負っておられるようです。

  

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